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新わんこの涙~成犬譲渡ボランティアはじめました!ネタバレ結末

■タイトルと作者

『新わんこの涙~成犬譲渡ボランティアはじめました!』樋口きしこ作・取材協力/石田るか

■どんなテーマなのか?

飼い主に捨てられた犬や猫たちの幸せを守ろうとする、成犬譲渡ボランティアの奮闘を描く。石田るかさんの体験をもとにした作品。

■巻数

1巻〜以下続刊。(ストーリーな女たちで連載中)

■あらすじは?

第1話

石田るかは兄の動物病院で助手をしつつ、「成犬譲渡の会」でボランティア活動を行っている。正規ボランティアだけではなく、愛菜のように月数回、犬のシャンプーやお散歩を手伝ってくれる人がいて成り立っている活動だ。ところが愛菜の勤務先のペットショップが縮小し、大型犬「チロル」を面倒見てほしいと会に持ち込んできて大騒ぎに。

「ブーム」の過ぎた犬種は見向きもされず、たたき売りされている現実に憤る会員たち。責任を持って生き物を飼うことを知らない人たちに対して無力感を覚える。

チロルは運良くすぐに新しい飼い主が決まって一安心したが、そのあとペットショップの店長がやってきて「あれは売り物だから返せ」と怒鳴り込んできた。

しかもチロルを買ったというカップルは繁殖させて子犬を売って儲けようとたくらむ愛情のかけらもない連中であった。るかはきっぱりと断るが・・・

第2話

公園で悪ガキたちが柴犬をいじめていたのを発見し、助けた菅野ただしくん。ただしくんはるかに相談し、迷子かもしれないからと動物愛護センターで保護してもらう。成犬譲渡の会が引き取りに行くと、瓜二つな柴犬が二匹いて見分けがつかなくなる。ただしは特徴をしっかり覚えていたために判別できたが、結局二匹とも預かることにした。

最初の犬を「プリン」もう一匹を「クッキー」と名付け、一時預かりして世話をするただし。だが父親が大反対する。ただしは反対を押し切って二匹を預かるが、やがて譲渡されるとわかり「可愛がり過ぎたらあとで辛い」と突き放してしまう。ある日、ケージの鍵を閉め忘れてしまい、家の中がめちゃくちゃにされて・・・

第3話

譲渡する犬を引き取りにやってきた動物愛護センターで、兄の知り合いでもある行政官の三木内和也と会ったるか。そこに家族連れがやってきて子猫を引き取ってもらいたい、という。ハワイ旅行に行くから面倒を見れない、という家族に「センターはペットホテルではない。飼育放棄された動物は処分対象となることもある」と厳しく言う三木内。

だが、結果として子猫を引き受けてしまう。その理由はここで断られたあと、彼らは山に捨てに行くだろうと判断したからだった。

事故にあった犬の治療、市民からの苦情、動物教室の開催、犬のしつけ方教室、飼い主を噛んだドーベルマンの問題、動物虐待。寡黙な三木内は様々な事件が持ち込まれながらも、小さな命を守るために淡々と仕事をこなしていた。

第4話

東日本大震災の日、るかは飼育室の掃除をしていたが、地震の揺れで物が散乱する。被災地への後方支援としてペット用の物資を送るためにボランティアたちが一丸となって仕分け作業を行っていた。

仙台へ直接ボランティアに行くことにしたるかは、避難所で人の犬を勝手に連れ去ろうとしている男を見た。補助金目当だったり血統のいい金になりそうな犬猫を盗もうとするのだという。善意だけではなく、人の弱みにつけこもうとするひどい人もいる現実を知るるか。

動物たちの世話をしていると、たまたまペット用品を受け取った人たちから「ありがとう」とお礼を言われる。また、東京で保護していた犬の飼い主がネットを通じてわかり、飼い主のところに戻れたというれしいニュースが届く。

第5話

「ノラを減らしたい」という女性が、手術を受けさせるために野良猫を連れてきた。その人を見てるかは過去の自分を思い出す。昔、るかは野良猫を病院へ連れていき手術をさせたあと、飼い主だという小川に怒鳴り込まれた。「チコちゃん」という猫だったというが、病院の先生が猫を間違えたうえに、るかが勝手に持っていったと嘘をついたのだ。

その時力になってくれたのが「成犬譲渡の会」だった。るかは当時時々お手伝いするだけだったが、会長もアイコも親身になって探してくれた。アイコに「動物好きに悪い人はいないって思ってるでしょ」と病院の先生へのなあなあな対応を責められて苦手意識をもつるか。

チコちゃんは無事見つかったものの、小川が病院を訴えて消費生活センターに呼び出されたり、小川から「25万円貸して!」と、とんでもないトラブルに発展していく。

第6話

ポメラニアンのすみれちゃんが、譲渡希望の親子とお見合いをすることになる。ひどい皮膚病を患いその体毛はすっかり禿げていたが、今は世話のかいがあってフサフサ。3ヶ月前、前の飼い主が「新しい犬を買ったほうが安上がり」と笑って飼育放棄した犬だった。幸運なことに、新しい飼い主たちはすみれちゃんをかわいがってくれそうだった。

あるときには、金持ちそうな婦人が大型犬を連れて「カーペットを買い替えたら色が合わなくなった」から引き取ってちょうだい、と置いていった。

「その子はお高いから、もらえる人はラッキーよ」と吐き捨てて去っていったが、実際は大型犬の飼育は広い住まいと経済力、しつけられる力が必要で、飼い主を見つけることは困難であった。

信じられないような理由で捨てていく飼い主たち。さらにガンでボロボロの体になった老犬を処分しろ、という飼い主がやってきて・・・

第7話

咬傷事件を起こしたロットワイラーのジンジャーはヘルニアを患っており譲渡できず、会の犬として面倒をみることになった。るかに対してはフレンドリーなはずのジンジャーだったが、油断して急に頬に噛みつかれてしまう。

あやうく、顔の肉を食いちぎられてしまうところだった。かろうじて肉は残ったが、化膿して腫れ上がりひどい状態になる。顔の傷は麻酔もできず、激痛に耐えながらの治療。一生傷跡が残るかもしれない、とがっかりする。

熱が引いて動けるようになったるかだったが、ジンジャーのことが怖くて世話ができない。「心が通った」と信頼と愛情を感じていただけに、心の傷が深くなるるかだったが・・・

■登場人物の紹介

石田るか:兄の動物病院で助手をしながら成犬譲渡ボランティアをする女性。

山野啓太:成犬譲渡ボランティア。帰国子女で海外ボランティアにも詳しい。

村井房子:「成犬譲渡の会」の会長。温厚で強い信念がある女性。

畑アイコさん:るかの先輩ボランティア。姉御的存在で、ちょっとキツイ。

堀川愛菜:成犬譲渡ボランティアで月一回くらいお手伝いしている。ペットショップ勤務。動物が大好き。

菅野ただし:お手伝いボランティアを希望し、公園でいじめられていた柴犬を保護した。

三木内和也:動物愛護センター行政官。るかの兄の古い友人。

■コメント

ボランティアたちの奮闘により、素敵な家族に迎えられるペットたちがいる一方で、信じられない理由で飼育放棄されて亡くなる犬もいる、ということを教えられました。

「海外旅行に行くから」というのもありえないと思っていましたが、まさか「カーペットの色に合わなくなったから」という理由で捨てるなんて・・・人の心を持っているとは思えない所業です。ペットたちは小さな命ではありますが、家族の一員です。「家族を簡単に捨てられますか?」と胸に迫ってくる作品です。

■作品への評価

実在する成犬譲渡ボランティアの活動内容、そして動物に関わる仕事をしている人々の「小さな命を守りたい」という強い気持ちに胸打たれる物語。

「いつかすべての動物と飼い主さんが幸せになるのがあたりまえになってほしい」石田さんのそんなやさしい願いが、作品を通して伝わってきます。

 

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