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『新・ちいさいひと 青葉児童相談所物語』【ネタバレ結末】

■タイトルと作者

『新・ちいさいひと 青葉児童相談所物語』
夾竹桃 ジン(イラスト)、水野 光博 (シナリオ)、小宮 純一 (取材・企画協力)

■どんなテーマなのか?

児童虐待の闇に立ち向かう、新人児童福祉司・相川健太が活躍する『ちいさいひと』の続編。

1巻は「消えた子供(居所不明児童)」をテーマにしており、何らかの理由で社会とのつながりが切れてしまった子供の姿が描かれています。

■巻数

1巻~以下続刊(前作『ちいさいひと』は全6巻)

 

■あらすじは?

 

第1話「届かなかったSOS」

お腹を空かせ、汚れたボロボロの姿で「ママ、おなかへった」と必死に訴える男の子。「うるさい」とスマホに夢中になりながら、乱暴に我が子を扱う母親。シングルマザー・星野環那は息子の吐夢くんを抱えて健太に相談していたことがあり、「最後のSOS」の電話をしていた。

青葉児童相談所の新入り・山下裕矢は合コン命で仕事は必ず定時退社。サボりの要領も良く、大場も顔をしかめる。1週間後、保健師の深津から星野親子が三歳児健診に来ないと連絡が入った。

虐待の兆候では、と自分を責める健太。健太は塚地と山下とともに、自宅訪問に向かう。自宅からは腐敗臭が漂い、中に踏み込むと明らかにネグレクトの痕跡が残っていた。母親と吐夢くんの姿が見えず、騒然となる健太たち。

第2話「見失われた子ども」

最後のSOSの電話を握りつぶしたのは、山下だった。合コンに急いでいた山下は、母親からの電話を適当に切ってしまったのだ。早く発見できなければ、吐夢くんの命に関わる、と捜索を開始する健太。だが、住民基本台帳の変更もなく、居場所はわからない。

山下は自分は公務員で勤務時間外のことだから責任なんかない、と自分に言い聞かせるが罪悪感でいっぱいになる。「児童福祉司は子どもの最善の利益を守るのが仕事だ」という健太の言葉で、山下は吐夢くんのことが頭から離れなくなる。

その頃、星野環那は息子を仕事先の託児所に預け、借金取りに追われながら水商売をしていた。

第3話「SNS」

自宅に残されていた情報を頼りに、消費者金融の人間に星野親子の居場所を尋ねる健太。児童福祉司の仕事の範疇を超えているため、所長から怒られる。

闇雲に探し出そうとする健太に「コスパ悪いッスよ」と山下がSNSを使い、星野親子の居場所を突き止めた。環那は「カナ」と名乗り、子供がいることを隠して彼氏の家に入り浸っていた。

第4話「説得」

環那の彼氏・拓実は電話で児童相談所が来たことと、嘘をついていたことで責めたて、環那は逃げてしまう。

山下はそもそも環那からの最後のSOSを握りつぶしてしまったことをみんなに告白して、「辞めて責任をとる」と言い出す。「吐夢くんを救うことが責任だ」と言う健太。

健太は消費者金融の男からの連絡で環那の勤務先を知り、見つけ出す。だが、環那は吐夢くんを放置して3日になる、と怯える。

第5話「それぞれの明日」

急いで吐夢くんのもとに向かった健太たちは、アパートで衰弱していた吐夢くんを発見し救急搬送する。どんなことをされても、言われても「ママのこと、すき」という息子に、泣いて後悔する母親。

第6話 教育虐待編「プレッシャー」

中学3年生の平手玄樹は、クラスでもトップの成績をとる優等生。だが医者の家系で「100点」を取ることが求められ、教育ママの母親に殴られる。公立に通っているのは頭が悪いからだと倍の時間勉強することを求められ、食事抜きにされる。

友達も必要ない、勉強しなければ家族に必要ない人間になってしまう。「もっと勉強しなくちゃ」と自信を追い詰める玄樹の様子に気づいた健太の弟・健一は、両親に虐待されている玄樹のことで健太に相談する。

■登場人物の紹介

相川健太:熱血の児童福祉司。自らも母親からネグレクトを受けた「サバイバー」。

塚地誠:ちょっと太めの健太の先輩児童福祉司で兄貴分な存在。深津奈々にホの字。

山下裕矢:支援課から異動してきた新入りの児童福祉司。合コン命のチャラい男。残業嫌いで要領がいい。SNSを使いこなし、人脈が広い。

長澤彩香:一時保護所の保育士で、紅一点のマドンナ。

深津奈々:青葉市の保健師。

大場聡子:ベテラン児童福祉司。怒らせると怖いタイプ。

藤井東児:青葉児童相談所の副所長。子供だった健太を救い出した。

黒木悦子:青葉児童相談所の所長。

宮脇真司:青葉児童相談所の児童心理司。

星野環那:シングルマザーで吐夢くんの母親。離婚した元夫からの養育費が途絶え、借金を返すために水商売をする。

星野吐夢:環那の息子で3歳。母親からネグレクトを受ける。

■結末

1巻のラストで吐夢くんは一時保護所に預けられ、母親は児童相談所で事情聴取を受ける。山下は合コン命は相変わらずだったが、「ちいさいひと」に向き合い始めた。

■コメント

親に虐待され、ネグレクトの末に命の危機にある子供たち。そして、子供たちの命を守ろうと必死に働く青葉児童相談所の職員たち。彼らが子供たちを『ちいさいひと』と呼ぶのは、対等の人間として尊敬を込めてのことです。

大人だから優れているというわけではない。そして、子供だから劣っているわけではない。子供だからわからないだろう、ということはなく、きちんと子供も理解している。ひとりの人として敬意をもって接する児童福祉司たちの姿に、大きなプロ意識を感じました。

■作品への評価

『ちいさい笑顔を取り戻すための奮闘が、再び始まる』という言葉のとおり、前作のリアリティと感動をそのままに、新編がスタートしています。

駆け出しの児童福祉司だった健太が、いまや新人クンの「先輩」として頼もしく活躍。

『ちいさいひと』に向き合う職員たちと、子供の命を守り笑顔を取り戻す物語に多くの読者の熱いアンコールが届いた結果、再開したストーリーに目が離せません!

 

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