3分でわかるブログ

漫画・アニメ・雑学が3分でわかるブログ

スポンサーリンク

『セカンド・マザー~ひかるの場合~』【ネタバレ結末】

■タイトルと作者

『セカンド・マザー~ひかるの場合~』あしだかおる(漫画)、渡辺やよい(原作)

■どんなテーマなのか?

一人息子を失った夫婦が児童養護施設で息子に似た少年・ひかると出会い、里親になる。だが、ひかるは実の親から虐待を受けており、夫婦はワケありの子を養育する困難に直面する。親子・家族の絆の意味を問う物語。

■巻数

全1巻完結。

■あらすじは?

第1話

西田仁美は10年前に交通事故で亡くした息子・光太の悪夢に未だ悩まされていた。役所でたまたま目にした養護施設の子供たちのボランティア。参加資格は「夫婦」とあったために、夫の圭吾に相談する。

子供たちと触れ合うと、懐かしい我が子のぬくもりを思い出す仁美。だが、施設でひとりだけ暗い目をした男の子がいた。「コーちゃんに似ている」光太にどこかよく似た顔立ちの男の子・ひかるに、仁美は心惹かれ、再びボランティアに参加する。

手作り弁当をすすめる仁美だったが、少し触れただけで拒否反応を示すひかるに驚く。それでもひかるに会いに行きたい気持ちを抑えられない。昔、息子と過ごした幸せな頃を思い出し、もう一度子供と深く関わりたいという願いから里親申請を出す。

第2話

時間がかかると聞いていた里親だったが、3ヶ月後に連絡が入る。親から虐待を受けていた子供・ひかるが傷ついた姿で待っていた。養護施設の職員から実の母親から虐待を受けていた話を聞く。

西田夫婦は問題があるのを承知でひかるを受け入れたが、ネグレクトされていたひかるは手づかみで食事をし、急に暴れだして困惑する。心が折れそうになる仁美に、圭吾は「一晩で音をあげるようでは、ひかるくんを引き取る資格はない」と励ます。

第3話

ひかるの体中に虐待の焼きあとが残っており、心の闇の深さに本当に自分たちに救えるのかと問う仁美。仁美はひかるを救いたいと言いながら、本当は自分の心の隙間を埋めて救ってもらおうとしていたと自分を反省する。

お試しお泊りのあと、西田夫婦は相談して正式に「里子」としてひかるを引き取ることにした。戸惑いながらも夫婦の愛情に、ひかるも打ち解けてくる。大人から初めて「愛情」を受けたひかるは、仁美が仏壇の息子の遺影に話しかけるのを見て嫉妬し、壊してしまう。

第4話

最愛の亡き息子の遺影をグシャグシャにされ、憤った仁美はついひかるをぶってしまう。謝って後悔するものの、「ひかる君のママになるのは無理なのかな」と意気消沈する。

圭吾はそんな仁美を叱り飛ばし、仁美は夫もまた苦しみを抱えていたことを思い知る。ぎこちないながらも、仁美はひかるとの関係を再構築しようと話しかけ、一緒に光太の遺品を整理する。

第5話

ひかると徐々に距離が縮まっていく西田夫婦。ひかるは仁美にベタベタして離れなくなる。圭吾はひかるを特別養子縁組で正式な親になろうと提案し、仁美も「ひかる君のママになりたい!」と決める。

幼稚園に通うようになり、うまくいくように見えたが意地悪な園児に養護施設の子であることをバラされて大喧嘩する。相手の親に謝罪したが、翌日ひかるは家出してしまう。

■登場人物の紹介

西田仁美:10年前に幼い息子・光太を交通事故で失う。児童養護施設で子供たちとふれあい、息子の面影のあるひかるを見て里親になりたいと願う。

西田圭吾:仁美の夫。息子を失った悲しみを仁美と共有し、彼女の子育てへの思いに理解を示す。男性機能に問題があり、不妊治療の末にやっと光太を授かった。

倉田ひかる:5歳。母親が未婚で出産し、母子家庭に育つ。母親から繰り返し激しい虐待を受けて育ち、児童養護施設で保護される。母親が親権放棄し、里親制度で西田夫婦のもとに引き取られる。虐待のせいで他人との接触を異常に嫌がる。

■結末

家出したひかるは、自ら家に戻ってきていた。幼稚園でつまらない嫌がらせをする親に「ひかる君の母親」として守る仁美。運動会でひかるは初めて「ママ」と呼ぶ。

■コメント

亡くなった息子に似ているひかると暮らす夫婦。虐待で心に傷を負ったひかると同居するのは容易なことではありません。

反応の激しさに心が折れそうになりながらも「今はひかる君がうちの子」と、息子の遺品を整理するシーンではグッときました。家族というものはなんなのかを考えさせられます。

■作品への評価

交通事故で子供を亡くしてもう一度子供を育てたいという夫婦と、親に虐待されて養護施設に保護され、まともな両親を必要としている傷ついた子供が出会う、というよくまとまった物語です。

血のつながりのない親子がお互いに歩み寄りながら、三人が「本当の親子」になっていく感動のお話でした。

 

スポンサーリンク