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『パーフェクト ヒューマン(漫画)』高橋一仁作【ネタバレ結末】

■タイトルと作者

『パーフェクト ヒューマン』高橋 一仁 作

■どんなテーマなのか?

頭脳と運動能力、容姿完璧な男「世良優人」を同じ顔の5人の男たちが演じ、伝説を作ろうとするダークヒーローサスペンス。

■巻数

1巻〜以下続刊。週刊漫画TIMESで連載中。

 

■あらすじは?

第1話

プロデビュー戦で注目を浴びていた深海龍牙にKO勝ちし、イケメンボクサーとして一気にスターダムにのし上がる世良優人。帝大首席合格という頭脳、周囲からの評価も「完璧な人間」という優人はアイドル的存在として世間の注目の的となる。

テレビで彼を見た遠藤一華は、以前公園でチカンから助けられた過去があり、ボクシング会場に行く。第二戦目もあっというまに勝った優人にお礼を言うが、ホテルに連れ込まれてしまう。

翌日一華は大学に乗り込み、優人の罪を大声で叫ぶが周囲の人間たちは昨夜優人と一緒におり、完全なアリバイがあった。頭がおかしいストーカー扱いされてしまう一華。

第2話

実は同じ顔をした5人の「世良優人」がいた。秘密がバレないように、地下室で暮らす彼らは「頭脳」「運動」「芸能」などそれぞれの分野でトップに立てるように入れ替わっていた。一華を助けたのはシロで、昨夜襲ったのはクロだと判明する。『世良優人の伝説』のために動く5人は、つぎにスター家業に狙いを定める。若手俳優の北見蓮の人気に目をつけ、彼のCMや女性ファンを奪い取る優人。

第3話

優人のせいでどんどん落ちぶれていく北見蓮は、長年の夢だった板野マレ監督の映画出演もつぶされてしまう。板野マレは世良優人が5人の人格を見事に使い分けた舞台を見てスカウトしたが、「役者になる気はない」とはねつけられ、新作映画を作れなくなってしまった。子役の頃からずっと努力をしてきた北見蓮は世良優人に逆恨みし、公園でランニングしていた優人を襲う計画をたてたが待ち伏せしていた警官に逮捕される。優人は北見蓮のマネージャーも裏で取り込んでいた。

第4話

世良優人の父親・正人がテレビで息子の教育方針について語る。「勝利の喜びと敗北の悔しさを感じさせること」と語る父。正人は息子たちを使って二葉ホールディングスに罠を仕掛けていた。二葉家のお嬢様・栞が犬と散歩中、細工していた橋から転落させて優人が助けた。恩人としてまんまと栞の信頼を得て双葉家に入り込む。

第5話

双葉家のディナーに招待された優人は、「アオ」を使って栞の父親と難しい話をして意気投合する。さりげなく双葉家の次女・紫のことを聞き出すアオ。表向きは海外留学中でちっとも帰ってこない、と言っていたが実情は違っていた。料理上手な「モモ」を使い、うまく栞を懐柔して紫がどこにいるのか見つけ出す。「迎えに来たよ、紫」世良優人は紫を使って何か企んでいた。

第6話

「週刊文秋編集部」の新人・平田は敏腕記者だという浦部の助手になった。浦部は大スクープを連発するエースであったが、かなりの変人でもあった。「最高です。偽善者の泣き顔」と興奮する浦部。「世良優人」に秘密の匂いを嗅ぎつけた浦部は、遠藤一華に取材。世良は双子ではないか、と秘密に迫る。

第7話

優人たちの父親・正人が園山恵に呼び出されて「優人に会いたい」と要求する。世良家の地下室で恵を5人に会わせると、なつかしそうに5人が集まった。嬉しそうに杯を交わしていたが、正人の仕込んだ毒で突然恵が倒れてそのまま息を引き取る。心から恵を慕っていたシロは激怒し「彼女は僕らの親みたいなものじゃないか」と暴れるが、他の「世良優人」たちはシロの甘さにうんざりだ、と制裁を加えようとする。

■登場人物の紹介

世良優人:18歳。帝都大学の法学部に首席で入学した頭脳優秀さ、そして美形のプロボクサーとして突如現れ注目を得る。司法試験に最年少合格。アカ、アオ、シロ、クロ、モモの5人の同じ顔の男たちによって演じられた「完璧人間」の虚像。見た目は爽やかなイケメンで女性を魅了する。『世良優人の伝説』を作ることが目的と思われる。

 

アカ:5人の「世良優人」たちをまとめるリーダー的な存在であり、冷徹な性格。

アオ:学力でトップクラスを誇る「世良優人」の知力の面を担当する。

シロ:遠藤一華を助けたほうの「世良優人」。計画に乗り気でないところが見られ、一般人に近い感覚を持っている。サウスポー。

クロ:ボクサーとして運動面を担当する「世良優人」。暴力的な性格で遠藤一華を襲った。右利き。

モモ:「世良優人」たちの中で最も軽い性格。器用さがあり音楽やスター方面を担当。だが冷酷な一面もある。ヘアバンドが目印でなぜかオネエ言葉。

 

遠藤一華:美容学校に通う一般人。シロに助けられて「世良優人」にお礼に行くが、クロに襲われてしまう。

沼地定康:日本アンチドーピング協会の男で、世良優人を疑って抜き打ち検査したが何も出なかった。

北見蓮:22歳。子役からスタートした実力派若手俳優で人気絶頂だったがCM契約、ファン、長年の夢をすべて世良優人に奪われる。

板野マレ:世界三大映画祭を制覇した巨匠の映画監督。新作に北見を主演に抜擢したが、世良優人の天才性を見て自信を失い映画をやめる。


二葉栞:名家のお嬢様。父は二葉ホールディングスCEOの二葉総一朗。二葉家に入り込むために世良優人に利用された。

二葉紫:栞の妹。二葉家の恥として隠されている。引きこもりで部屋に閉じこもりPCに張り付いていたが世良優人に解放される。

浦部:「週刊文秋編集部」で大スクープを連発するエース記者。人の不幸は蜜の味で秘密を探り出すことが生きがい。推理力が高く「世良優人」の複数人説を持ち出す。

平田:「週刊文秋編集部」の新人で、浦部の助手に配属される。

世良正人:「世良優人」の父親。世良医院院長で評価基準は「成果を上げたかどうか」。かつて帝大病院に勤務し、離島で暮らした。

園山恵:帝都大学病院の元看護師で世良正人と離島の診療所に派遣された過去を持つ。5人の「世良優人」の正体を知る女で、母親的存在であった。世間に情報が漏れるのを防ぐために正人に始末される。

■コメント

高橋 一仁先生の人気作「オーダーメイド」でもそうでしたが、普通ではないサスペンス感がハンパありません! なぜ5人の男(兄弟なのかどうかはまだ不明)たちが「世良優人」として生きることになったのか。父親がその裏で糸を引いているのは間違いないようですが、その真の目的も不明なままです。

シロ以外の4人は、「世良優人」として生きることを運命として受け入れてしますが、シロは最後まで反発しています。「5人で誓いあったあの日のこと」とは一体何なのか!? 設定だけでも面白いのに、謎が謎を呼ぶ展開に飽きないお話です。

■作品への評価

完璧で天使のような男が隠している、恐ろしい秘密ーー世間の目を欺きながら非凡な天才・「世良優人」として生きる5人の男たちの目的と謎に満ち溢れたサスペンス。欲望に踊らされる人間たちを描く、高橋先生の作品ならではの展開です。5人の中で唯一の「良心」のように見えるシロ。強い個性ある「世良優人」に目が離せません。

 

 

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