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3分でわかる『溺れる花火』峰浪りょう作【ネタバレ結末】

■タイトルと作者

『溺れる花火』峰浪りょう作

■どんなテーマなのか?

病弱な彼女へのプラトニックな愛と、肉欲との間で揺れる若者の青春の一幕。

■巻数

全2巻完結。

■あらすじは?

第1巻

泳太が高校1年のときに出会った小秋は、病弱で休みがちながらも儚い美しさで彼をひきつけ、泳太が告白して小秋とつきあい始めた。

だが、体が弱く普通の女の子のようにはつきあえない。高校時代はそれでよかったが、19歳になり大学生となった健康な男性である泳太にとって、生身の女と触れ合えないことが次第に重荷になっていく。

小秋は病院に入院していたが、泳太の心を見透かしたかのように自分の年上の従姉妹である夏澄を紹介する。夏澄は「健康な小秋」に見え、泳太はその魅力に惹かれ、小秋に誘われるままに関係をもってしまう。

 

「今年は一緒に花火を観てくれる?」という小秋との約束を破り、花火大会の夜に夏澄の体を貪る泳太。しかし、夏澄は泳太に「私は小秋の完璧な代償」と告げ、自分を「小秋」と呼ばせる。

小秋を裏切った罪悪感から、泳太は小秋を大事にして、誰よりも深く自分たちは繋がれると言い聞かせる。

夏澄が突然去り、海辺のバーベキューパーティーで泳太は健康的でボーイッシュな女子短大生・佐保と出会う。

第2巻

会ってくれなくなった夏澄のマンションに押しかけ、拒絶された泳太。肉欲を持て余し、バイト先の先輩・ナナとのアヴァンチュールを楽しむが、ナナの彼氏にボコボコにされる。そして、小秋と別れて普通の女の子とつきあいたいと考える。

小秋は自分から泳太の心が離れ始めていることに気づいており、彼を引き止めるために奉仕するが、やはり泳太にはそれでは足りない。

 

泳太はその後、傷の手当を佐保にしてもらった縁で「普通に付き合える、好きと言ってくれる女」である佐保を求めるようになる。

佐保と付き合いながら、海辺の病院にいる小秋を訪ねる日々。佐保は女の勘で小秋の存在に気づき、小秋に会いに行って泳太と別れてほしいと頼む。

泳太は小秋に正式に別れを告げるが、「最後に二人で花火を観に行きたい」という小秋の願いを聞き、花火大会に出かける。

■登場人物の紹介

・酒島 泳太:19歳。大学生で高校時代に小秋に告白した。小秋が病弱なのを承知で交際している。

・三津谷 小秋:19歳。体が弱くて入退院を繰り返しており、そのためプラトニックな関係しか持てない。

・夏川 夏澄:小秋の従姉妹。大学を卒業して福岡で就職したが異動で小秋のいる街に引っ越してきた。小秋によく似た面差し。その後産婦人科で名字が「浜岡」と呼ばれていた。

・小川 ナナ:泳太のバイト先の先輩。彼氏に不満があり、泳太と関係する。

・根岸 佐保:ショートヘアの健康的な短大生。友人の紹介で泳太と出会い、交際する。

■結末

泳太と小秋の最後の花火大会で、小秋は泳太を引き止めるために夏澄と寝るように仕向けたと告白する。お弁当に睡眠薬を仕込み、泳太を海に沈めて障害を残そうと目論んだが失敗。

数年後、泳太は佐保と結婚して子供ができる。花火大会で子供を連れた夏澄とすれ違った。

■コメント

男女のすれ違い、青春と恋愛の残酷さ。病弱な女の子を好きになり、心でつながっているからと言い聞かせても、体は正直だった、ということでしょうか。結局、泳太が最後に求めたのは「ごく普通の健康な女性」である佐保でした。

ラストでは小秋のその後については言及がなく、5歳前後の男の子を連れた夏澄らしき女性が現れます。ひょっとしたらその子は泳太の子供なのかも、という謎を残しながら終わりました。

「恋って何もないのよ。実感がないの」と、寝ても何も残らないと言った夏澄の言葉が印象的でした。

■作品への評価

いわゆる「魔性の女」たちが出てきて、若く普通の健康な欲望を持て余している泳太が、三人の女性たちに翻弄されるお話でした。

優しげな笑顔の裏で、自分の望みを叶えるためにどんなことでもしてのける女の怖さ。

小秋は自分への同情もすべて利用して男をつなぎとめようとし、夏澄は「確実に手元に残るもの」として子供を望む。佐保は「自分の初めてをあげた」男だから絶対に別れないという理由で責任をとらせようとして成功。

ハーレム展開というよりは、女たちに弄ばれた主人公だと言えます。『ドロドロの恋愛ものが読みたい』ときにおすすめしたい作品です。

 

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