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『からゆき哀歌~異国に売られた日本の女たち~』【ネタバレ結末】

 ■タイトルと作者

『からゆき哀歌~異国に売られた日本の女たち~』安武わたる作

■どんなテーマなのか?

異国へ売られ「からゆきさん」となった女性の悲話、虐げられた女たちを描いた短編漫画集。

■巻数と試し読み

全1巻完結。

本作は短編集でぜんぶで4作品が収録されています。 

※まんが王国先行配信作品。最速で読めます。

 

>>「からゆき哀歌~異国に売られた日本の女たち~」無料試し読み

 

■あらすじは?

第1話「南洋の撫子~からゆきさんの物語~」

貧しい寒村で生まれ育ったミキとゆりは幼馴染で、13の年に異国へ売られる。「外地へ行けば家族に送金して楽させてやれる」と甘い言葉につられて密航で渡った南洋では、無垢な少女たちにとって想像を絶する現実が待っていた。

到着するなり女郎として客を取らされ、仕事内容を知らなかったミキは愕然とした。ゆりは泣くだけだったが、ミキはやがて「覚悟して稼いで日本へ帰る」と、前向きに仕事をするようになる。密航の際に親切にしてくれた男性・セイと街で再会し、恋に落ちたミキだったが、気に入りの客にシンガポールへ妾奉公の話を持ちかけられた。

セイのことが好きだったゆりは、セイが怒ると知っていながら妾奉公の件を教え、ふたりの仲を引き裂く。ミキは自分とゆりの借金を帳消しにできるからと奉公を受け入れることにした。そして足抜けしたゆりを連れたセイが船で逃げようとする姿を見かける。

第2話「奴隷海岸」

18世紀の西アフリカペナン湾。ヨーロッパ商人とシニャール(現地妻)であるムーラの娘として生まれたカティ。母は実父が去ったあと、フランス人のジャン・ルイ・バティストと再婚した。甘やかされたお嬢様として育ったカティは、部族の村長の息子・マンバオに求婚された。

だが母親が卒中で倒れたあと、ジャンの態度が一変する。ムーラが倒れて「役立たず」となった今、ジャンはカティを代わりに「妻」にしたのだった。助けにきたマンバオは捕まって奴隷として売られるが、水夫としてもぐりこんだカティにいましめを解かれてジャンと戦う。

第3話「囚われの羽衣」

公家が破れ、鎌倉幕府を頂点とする武士社会が勢いを増していた時代。神達家の姫・紗衣は小松義成と強引に結婚させられる。正妻ではあったものの、公家の血がほしいというだけのお飾りの立場で、義成の愛妾・あこねの方にいじめられる。

神達家は天女の家系であり、家宝「羽衣」が伝わっていた。あこねは羽衣を奪って燃やしてしまい、気を失って倒れた紗衣は「別人」になっていた。か弱い深窓の姫君だった紗衣が、つぎつぎに周りの者たちを手にかけはじめ・・・

第4話「白拍子~橘という遊女~」

室町時代、高名な白拍子「橘御前」は、その華やかな舞と美しい容姿で評判だった。橘御前は領主・熊木繁成のもとに逗留していたが、幼馴染の青年・十郎太と出会う。ふたりは同じ村の出身だったが、盗賊に村を焼かれて離れ離れにになっていたのだ。

「すず」という幼名で呼ぶ十郎太は、彼女のことを慕っていたがもう昔のふたりではない。橘御前は熊木のもとを去ろうとはしなかった。橘御前は「好きなおなごに好かれなかった」熊木のことを慕っており、敵の間者だった十郎太は熊木を陥れ・・・

■登場人物の紹介

ミキ:貧しい村で生まれ育つ。ゆりを妹分としてかわいがった。気が強いが面倒見がいい優しい子。船の中で親切にしてくれたセイと恋に落ちる。

ゆり:気が弱くおとなしい女の子。父親のせいでイヤイヤ売られていった。女郎仕事になじめず泣いてばかりで「辛気臭い」と怒鳴られ、ミキにかばわれていた。じつはセイのことが好きでミキをうらやんでいた。

セイ:外国船の雑役夫。密航してきたミキと出会う。同郷で親しくなった。南洋でミキと再会したあと、船をおりて現地で店員になる。

■「南洋の撫子」の結末

ミキは日本へ逃げ帰るゆりとセイに金子を与えた。借金から逃げず、錦を飾って故郷へ帰るのだ、と覚悟し自分はシンガポールへ渡る。

■コメント

女性がまるで「モノ」のように扱われていた時代、さまざまな苦難に見舞われた女性たちを主人公にした4つの短編が収録されています。

家族のために自ら南洋へ渡ったからゆきの少女たちの愛憎の物語であったり、現地妻の娘がふたつの血に引き裂かれながらも部族の青年を選ぶお話だったり。あるいは天女の羽衣の伝説のような不思議な雰囲気と残酷さを漂わせたファンタジックな話で魅了されます。

■作品への評価

時代に虐げられた女性たちをテーマに、まるで千夜一夜物語のような小話が展開されます。

日本の伝説「天女の羽衣」、世界の歴史「黒人奴隷貿易」、日本の歴史「からゆきさん」などを下敷きにした物語で、安武わたるファンはもとより、歴史の中で埋もれている女性たちのお話に興味がある方におすすめしたい漫画です。

 

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