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『ブスが7億円もらったら~リベンジ~』木元紀子【ネタバレ結末】

■タイトルと作者

『ブスが7億円もらったら~リベンジ~』木元紀子作

■どんなテーマなのか?

虐待母により顔に醜い火傷をおった女性がいじめや裏切りに傷つき、ある日与えられた7億円という大金によって復讐を果たす。

■巻数

全2巻完結。(全12話)

ぶんか社の「家庭ミステリー」「ストーリーな女たち」掲載作品。

 

■あらすじは?

第1話 

入間ゆきは23歳になっても、幼い頃に受けた母親の虐待の記憶に苦しめられていた。自分を殴り、「おまえは醜い、ブスだ」と言いながら熱いアイロンを顔に当てられて、右側の顔は火傷で醜く焼けだただれている。

顔のせいで何もしていないのに周囲から嫌われ、蔑まれる。大家からは「早く出て行け」と罵られ、家を飛び出してやっと雇ってもらった町工場では同僚たちからいじめられる日々。

週6日朝から晩まで働いても、手取りがやっと9万円。激しいいじめを仕掛ける古株の女・本山の仕打ちを見ていた工場長がゆきに優しい言葉をかけて、ゆきは彼を信頼していた。

工場長から急な仕事を頼まれて徹夜で片付けたが、本山が製品を隠して工場長がクライアントに怒鳴られてしまう。工場長はそれまでの態度を豹変させ、ゆきをクビにして「バケモノめ」と足蹴にする。

アパートに帰ると、ゆきがクビになったことを知った大家がゆきを部屋から追い出す。路上で途方に暮れていたゆきの前に、謎の老婦人が現れて「おまえに7億円やろう」と告げる。

第2話 

住む部屋と大金を与えられたゆきは、老婦人の目的が何なのかわからないまま、自分を虐げてきたやつらへの憎しみに復讐を考える。復讐をやり遂げることで、みじめな自分を変えたい。

ゆきは復讐の手始めに、大家のアパートの住人たちすべてを新築で安い家賃のアパートに勧誘し、大家から収入の手段を奪う。地面に泣き伏す大家を見下ろしながら、ゆきは復讐の快感にひたる。

第3話 

工場長に土下座して、再び工場勤務に戻ったゆき。愛人のために金が必要だった工場長は、ゆきの給料をピンハネするために再雇用する。工場長は偽ブランド品をゆきに作らせ、一儲けを企む。

ゆきはひそかに愛人に接触し、偽造ブランド品の罪で工場長が警察につかまるように仕組んでいた。逮捕された工場長は愛人から唾を吐きかけられ、倒れて漏らす。

第4話 

工場長が破滅する瞬間を見ていた本山は、「次は自分の番だ」と怯えて工場をやめる。認知症の姑がおり、介護をしているがストレスが貯まりギャンブルに走る。

遊技場でお金をすった本山に店員が「出る台を教えてあげます。軍資金のサービスもやっている」と誘い、本山は疑わずにサインする。

本山の自宅にゆきと借金取りたちが乗り込み、「300万円を返せ」と迫る。以前にもギャンブルで借金漬けになり、夫の退職金の前借りで返済した過去がある本山は夫に叩かれる。さらに、姑を虐待している映像も暴露され、泣いて土下座して謝る本山。

虐待していた姑に汚物を投げつけられる本山を嗤うゆきだったが、夫と娘が本山をかばう姿を見て手を引いた。

第5話 

謎の富豪の老婦人に実の母親による虐待の記憶を話したゆきは、母親をこの世から消せばいい、とそそのかされる。本当に復讐すべき人間は母親だ、という老婦人の言葉に、ゆきは自ら刃物をもって夜道で待ち伏せする。

だが母親が道でよろけて倒れる姿を見て失敗し、ゆきを見て泣いて謝り「愛する我が子」と呼ぶ母親にゆきは心を許してしまう。ゆきをずっと探していて、病気で長くないという母親の弱々しさに、過去の虐待も忘れてゆきは娘として親孝行し始める。

母親の担当医の北沢に会い、食事に誘われたゆきは途中で眠ってしまう。

第6話 

目覚めると、体を縛られて猿ぐつわをかまされていたゆき。北沢の隣には母親が寄り添い、「金はもっとあるのか」と迫る。母親はゆきの7億円を発見していたのだった。

北沢と母親は死亡保険金目当てでゆきを探しており、のこのこと現れたゆきをその毒牙にかけようとしていた。母親は醜い顔で「生まれてきてくれて、ア・リ・ガ・ト♪」と吐き捨て、ゆきは母親が一度として自分に愛情をもっていなかったことを実感する。

間一髪のところで、老婦人の手下にゆきは救われるが、衝撃の事実が発覚する。

■登場人物の紹介

・入間 ゆき:23歳、町工場勤務。幼い頃に母親に虐待され、熱したアイロンで顔の右側を焼かれて醜い傷跡が残る。顔のせいで周囲からいじめられ、まともな働き口もなかった。

・谷本 和久(工場長):「特産品アクセサリー0製作所」の工場長。ゆきの給料からピンハネして愛人に貢いでいた。

・本山 雅恵:工場で働く古株の女で、ゆきに激しいいじめをする。夫と高校生の娘がいる。ギャンブル狂いで、過去に借金を作ったこともある。姑の介護で溜まったストレスをゆきにぶつけて解消していた。

・大家さん:ゆきの住むボロアパートの大家。しわくちゃの老婆で陰湿な性格。ゆきにいつも「陰気くさい」と嫌味を言う。

・金持ちの老婦人(はな緒):すべてを失ったゆきの前に突然現れ、復讐のための7億円をゆきに渡す。高級車に乗って身なりが良く、左目の下にほくろがある。「昔悪い女に騙された息子」の写真を家に飾っている。

・入間 あけみ:ゆきの母親。ゆきとは似ても似つかない醜い容貌の女で、自らの醜さを否定するために幼かったゆきを「醜い」と虐待していた。再会したときには生活保護を受けてギリギリの生活をしていた。病気で余命わずかだとゆきを騙す。

・北沢先生:ゆきの母親の担当医。イケメンだが借金だらけで金に困っており、あけみと共謀してゆきを陥れる。

■結末

ゆきの母親・入間あけみと北沢に殺されそうになったゆきは、職員になりすました老婦人の手下の男性に救われる。「あの女は私の愛する息子を殺した」という老婦人は、さらに衝撃の事実を告げる。

最終話において、母親に誘拐されたはな緒を金の力で発見し、自分を虐げてきた母と対峙してブスのコンプレックスから解放された。ゆきはその後、はな緒の後継者となる。

■コメント

母親による激しい虐待と一生消えない顔の傷を負わされ、日陰に生きるしかなかったゆき。醜さゆえに虐げられて、いじめを受け、貧困に耐える最底辺の人生。

そんなゆきが「7億円」という大金を手にして「お金があれば何でも叶えられるんだ!」と笑う姿が衝撃的でした。

母親に「ブス」と罵られて育ちますが、実際には母親と血のつながりが感じられないほど顔は似ておらず、ゆきの素の顔立ちは綺麗です。「母親は実の母親ではなかった」展開もありうるでしょう。

■作品への評価

まだ連載中の作品のため正確な評価がつけられませんが、波乱の人生を送る入間ゆきの行動に引きこまれていきます。ゆきの前に現れて復讐のための大金を渡した「謎の老婦人」の正体も1巻の最後で明かされます。

母親にひどい仕打ちを受けたとはいえ、復讐の鬼になりきれないゆきの揺れる心情に、今後どう復讐が果たされていくのかが見どころです。

 

 

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