3分でわかるブログ

漫画・アニメ・雑学が3分でわかるブログ

スポンサーリンク

『黒い羊は嗤わない〜悪意の欠片』坂口みく作【ネタバレ結末】

■タイトルと作者

『黒い羊は嗤わない〜悪意の欠片』坂口みく作

■どんなテーマなのか?

世間を震撼させた殺人鬼の妹が、兄の代わりに世間から迫害されながらも兄の行方を探すサスペンスストーリー。

■巻数と試し読み

1巻〜以下続刊。

■あらすじは?

【第1話】

美月がまだ幼い頃、兄の竜一が深夜両親に手をかけて立っている姿を見てしまった。兄は逃亡し、指名手配され15年後、親戚をたらい回しにされ、いじめや虐待を受けながらも母親の妹であり叔母である紗子に引き取られてなんとか自立できた。

名字を変え、隠れるようにして生きる美月だったがようやく小さな食堂で雇ってもらい、平凡な暮らしを手に入れた。だが、兄のことがバレるのを恐れて誰とも親しくなれない。至る所で美月は殺人鬼の妹とののしられ、「生きる資格はない」と言われつづけ育ったからだ。

店の客である秋山にデートに誘われても、人生を楽しむ日などこないと美月は考える。

【第2話】

デートをすっぽかされたと思った秋山が、翌日の夜に美月を待ち伏せていた。「部屋の中を見せて」と強引にあがりこみ「好きだ」と迫るが、美月に交際を断られると激高。暴力をふるい襲いかかってきたが、竜一の友人で弁護士の辻康太が叫び声を聞いて突入し、助けられる。

このことを恨みに思った秋山は、しつこく美月と辻の弱点を探し、美月の兄の事件を探り当て嫌がらせを始めた。そのせいで食堂にまで被害がおよび、働けなくなってしまう。

【第3話】

最初はかばってくれた食堂の夫婦も、客が途絶えて娘がいじめられてしまい、原因である美月に冷たくなる。悪意が人を蝕むのだ、と姑が美月に金を渡して二度と戻ってこないで逃げてくれと頼む。

辻のツテでホステスを始めた美月は、容姿の美しさで人気になるが、空っぽの部屋へ帰ると過去の悪意の記憶と孤独に蝕まれそうになる。ひそかに辻を慕っていた美月だったが、彼はすでに婚約者・亜梨紗がいた。自分は恋も夢も家族も、なにも望んではいけない。

どこで情報が漏れたのか、新しい住居に嫌がらせのメモが入るようになり、美月は犯人に待ち伏せされて襲われる。

【第4話】

辻の婚約者・亜梨紗は嫉妬によって美月を憎んで刃を向けたが、美月を見張っていた刑事・石嶺晃司に助けられた。そして石嶺から兄が再び姿を現していること、美月を過去に虐待した男たちが相次いで亡くなったと聞く。それを聞いて、兄をとめなければ、と思う美月。

■登場人物の紹介

影山美月:本名は「犬養」。兄の事件で世間から白い目で見られ、名字を変えて暮らしている。

犬養竜一:美月の年の離れた兄。眼鏡をかけている。優しい性格だったが大学合格後に引きこもりになり、ある日凶行に及ぶ。事件後、ほか3件の事件の容疑者として指名手配されて逃亡中。

辻康太:中学からの竜一の友人で、弁護士をしている。竜一の無実を信じ、何かと美月を気にかけ「兄だと思って」とサポートする。婚約者・亜梨紗がいる。

秋山:食堂で働く美月に惚れ、足繁く通うサラリーマン。強引で思い込みが激しい性格。

紗子:美月の母親・綾子の妹で、叔母に当たる。影山家と縁を切ったため行方不明だったが、辻が探し出して美月を引き取って育てた。スナックを経営している。

花山亜梨紗:辻の婚約者。

石嶺晃司:警視庁捜査一課の刑事。父親も刑事で昔、犬養竜一の事件を担当した縁で美月のことを気にかける。

■結末

1巻ラストで紗子が倒れて入院したあと、秋山の訃報を知る美月。そして大事な叔母のもとに怪しげな人物が侵入する。

■コメント

引きこもりだった兄が殺人犯になってしまった夜の記憶を胸に、すさまじいいじめや虐待にあってきたヒロインの美月があまりに哀れ過ぎて、結構ツライ。

というか『フードを被ったメガネの男』と聞いて、いかにも怪しい人物が美月のそばに・・・。犯人はきっと、あの男でしょう(と勝手に予想)

あれこれ優しくしてくれる人のほうがアヤシイ、というミステリーの定石(笑)

■作品への評価

作品前半の、ヒロインに降りかかる不幸の連続と虐待、そして逃亡した兄の謎など、サスペンス漫画でありながら、ヒューマンドラマとしても成立する展開です。

美月はたおやかな女性で人を恨まず、芯が強くて応援したくなるヒロインです。「兄は本当に犯人だったのか」「真犯人がいるのでは?」と思わせるような流れで、事件の謎解きとともにヒロインの今後がすごく気になるお話です。

 

 

スポンサーリンク